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メイド喫茶に行ってみました その3

 メイド喫茶に1軒だけ行って、それをメイド喫茶の一般的な例として語ってしまうのは、調査不足の誹りを免れないでしょう。と言う訳でもう1軒行ってみることに……。

 次の店は比較的人通りの多いところにあるビルで、エレベーターに乗って店のあるフロアに行きました。この店はメイド喫茶の「業界」でもおそらく大手に部類される店でしょう。わかる人が読めばどこだか直ぐわかるかもしれませんが、なるべく特定されない様に書くようにします。

 この店は、1回90分の入れ替え制となっていて、伝票に書き込まれた時刻を基準にして退出の時間が決まります。もっと長く店で過ごしたい場合も、一旦会計を済ませて店を出て(「お出かけ」)、もう一度戻って(「お帰り」)来なければならない。当然混んでいたら並んで待っていなければなりません。現在ブームで来客が多いからかも知れませんが、こう言った入れ替え制が成り立つことがメイド喫茶の特長と言えます。

 店の内装は1軒目と同様、高校の文化祭風で一般の飲食店に比べれば安上がりになっています。この店では前方のステージ風のフロアを囲むように、カウンター席があって、その外側にテーブル席があるレイアウトです。1軒目の店は窓から採光が良くされていることもあって明るかったのですが、この店が明るいのは太陽光でなく照明の光の明るさのためです。

やはりここでも
「お帰りなさいませ、ご主人様」
メイドさんは、地声なのか作っている声なのかわかりませんが例のアニメ風声でした。

 メニューは、普通の飲食店とかわらずドリンクが500円〜1,000円程度、フードが700円〜1,000円程度と言ったところでしょうか。時間帯によってはアルコールドリンクも飲めます。この店では代金のほかに、300円〜500円程の席料を取ります。

 食品を扱うので食品衛生法上の都道府県知事の許可が必要になりますが、メイド喫茶と呼ばれていますが、ソフトドリンクや菓子類以外の、食事や飲酒をさせるため「喫茶店営業」ではなく「飲食店営業」の許可を取っています。この店では、額縁に入った飲食店許可証を飾ってありました。

 この時は平日の午後6時位だったのですが、客の年齢は10代後半から20代が一番多く、4割くらいは女性でした。私の真横のお客さんがオタクっぽい外観(あくまでマスメディアなどで作られたタイプですが)の男性がいましたけど、そう言う感じの人はあまりいませんでした。ブームになる前の客層はどうだったのだろう?
 それから常連らしいお客さんがメイドさんにおみあげをもって来ていて渡していました。

 私は1,000円のケーキセットを頼んでみました。ケーキが動物の形に模していて、生クリームで変わったデコレーションをしていました。
(つづく)

近藤巧器行政書士事務所 埼玉県朝霞市
平成18日公開


注意 この文章には私的見解を含み、行政機関のそれとは異なる場合があります。また個別のケースによって事情が異なります。この文章を参考にした行動の結果は保証出来ませんので、自己責任でお願いいたします

メイド喫茶に行ってみました その4

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【楽天ブックス 赤堀卓士『メイド喫茶開業マニュアル 』ゴマブックス】
 やっぱりこう言う本が出ていました。店の立地、従業員教育、メニューの選別など、基本は一般の飲食店の経営と同じです。「風俗営業」に該当するかの話はちょこっと触れています。

メイド喫茶に行ってみました その1

メイド喫茶に行ってみました その2


秋葉原駅周辺の路上喫煙禁止区域

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