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小型特殊自動車免許をとろう その2

 私(代表近藤)が小型特殊自動車免許を取得したのは数年前、原付(原動機付自転車)の免許を取った2日後です。話の種になるかと思って(現にこのHPで書いている訳です)取っただけで、実用的な理由は何もありません。鴻巣の埼玉県免許センターに行って試験を受けました。試験と言っても小型特殊自動車(以下、小特と表記)は筆記試験だけで、技能試験はありません。また原付の様な講習もありません。

 申請書を窓口に提出すると、免許センターの職員(警察官)が申請書をその場でチェックするのですが、稀にしか小特免許を取ろうとする人がいないため、
「おっ、小特だ」
と職員の方は少々戸惑った様でした。慌てた様子で、内線電話で
「小特の受験者が1名います」
と試験室の他の職員にに連絡をしていました。

 視力検査が終わって、試験室に行く。小特の試験は普通自動車と原付を除いた、他の免許区分と同じ部屋で一緒に行われました。具体的には旅客用の免許である二種免許、普通自動車仮免許、普通自動二輪、再試験(註4)です。

 小特の試験は原付と同じで30分間、問題数は文章問題46問(配点1問1点)、イラスト問題2問(配点1問2点)で50点満点中45点以上が合格となります。問題は他の区分と共通ではなく小特のために用意されたものです。内容的には原付用の試験問題に近いですが、小特特有で他の区分では出題されないと思われる文章問題も3問くらいありました。またイラスト問題は普通自動車用と同様の出題で、イラストに出てくる自分が運転している自動車はどう見ても普通乗用車です。

 小特用の問題集はマイナー過ぎて市販されていませんが、大半の問題は原付用の問題集で十分対応可能な問題で、普通自動車(一種)用の問題集をやればなお確実でしょう。小特特有の出題と言っても改めて勉強しなくても常識的な判断で正解が導けると思います。もし小特を受験される方がいて、不安ならばインターネットで情報収集してみると良いでしょう。

(つづく)
近藤巧器行政書士事務所 埼玉県朝霞市
平成18228日公開

註4 再試験 普通一種、大型自動二輪、自動二輪、原付の初心運転者期間に累積違反点数が3点以上(一度の違反で3点となった場合は累積4点以上)になったときに課せられる試験。この再試験が不合格もしくは未受験の場合は免許取り消しになる。再試験で合格するのは容易なことではない。ただし初心運転者講習を受講すると再試験は回避できる。

注意 この文章には私的見解を含み、行政機関のそれとは異なる場合があります。また個別のケースによって事情が異なります。この文章を参考にした行動の結果は保証出来ませんので、自己責任でお願いいたします

小型特殊自動車免許を取ろう その3

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小型特殊自動車免許を取ろう その1

小型特殊自動車免許を取ろう その4(完)


運転免許試験受験票

埼玉県免許センターの筆記試験の受験票
あらかじめ準備された小型特殊用の受験票がなく、
原付用のものをマジックで直して代用している。